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Date:  Wed, 25 Feb 2004 12:30:01 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2004-07 号】

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                          No.35 2004/02/25

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┣【Topics】デザインパターンワークブック発売のお知らせ
┣【プログラミング】コード=カタで目指せ達人プログラマ [0]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

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 〇  デザインパターンワークブック発売のお知らせ
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「オブジェクト指向ワークブック」、「UMLワークブック」に続く、シリーズ第
3弾「デザインパターンワークブック」が2月18日に発売されました。

このワークブックは、デザインパターンの入門者や再入門者を対象に、パター
ンのイメージや狙いを問題を解きながら、なるべく頭に残すこと、を目指した
ワークブックです。クロスワードパズルの問題もあります。ぜひトライしてみ
てください。

ISBN:479810194X  出版社:翔泳社  著者:岡村敏弘  監修:平鍋健児
「翔泳社」http://www.seshop.com/detail.asp?pid=4925
「Amazon」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479810194X/xpjp-22

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┗【プログラミング】コード=カタで目指せ達人プログラマ [0]

■ ごあいさつ
皆さん、はじめまして。達人プログラマ志願のかくたにと申します。
この連載では「コード=カタ(CodeKata)」をとりあげていきます。以前にXP-jp
でも話題になりましたので[*1]、ご存知の方も多いかと思いますが、皆が皆そ
ういう方ばかりでもないと思います。そこで、初回である今回はカタの概要を
紹介したいと思います。

■ コード=カタとは
コード=カタとは、Dave"達人"Thomas(『達人プログラマー』[*2]の共著者)が
自身のウェブログ「PragDave」にポストしている一連の記事[*3]です。

カタとは空手の「型」、日本語です。コーディングの型だからコード=カタ。
エキゾチックですね。筆者は帰宅部系ボンクラなので、このテのオリエンタリ
ズムには思わず共感しちゃいます[*4]。

■ なぜコード=カタなのか?
Daveの記述を筆者なりに乱暴にまとめます。原文はもっと味わい深いです。曰
く、ミュージシャンもスポーツ選手も芸術家も、常日頃から練習をたっぷりやっ
ている。ソフトウェア業界ではどうだろう。プログラマには練習が全然足りて
いない。普段から練習をしていないから本番(実プロジェクト)で学習すること
になり、それゆえミスも絶えない。ミスをしないために、プログラマには本番
とは別の練習メニューが必要だ、と。個人的にも耳の痛い話です。

■ コード=カタの一覧
執筆時点では、21のカタがポストされています。ここ数ヶ月はお忙しいのか、
新たなカタは増えていませんが、連載をしばらく続けるには十分ですね :-)
現在揃っているカタを一覧にしておきます:
 1. スーパーマーケットでの価格設定
 2. カラテチョップ
 3. どれぐらい大きい?どれぐらい速い?
 4. データマンジング
 5. Bloomフィルタ
 6. アナグラム
 7. レビューする
 8. 対立する目標
 9. 精算
10. ハッシュ対クラス
11. 並び替えよう
12. ベストセラー
13. 行を数える
14. トリグラム
15. ビットと戯れる
16. ビジネスルール
17. 続・ビジネスルール
18. 依存性
19. ワード・チェーン
20. クーロンダイク
21. 単純なリスト

■ コード=カタの心得
それぞれのカタに取り組むにあたって、心得ておくべきことが挙げられていま
す。個別のカタに取り組むに先立って、以下にまとめておきます:
 1. (肉体的精神的に)割り込みをされない場所と時間を見つける。
    ひとつのカタはだいたい30分〜1時間程度でこなせる分量です。
 2. カタの本質に気持ちを集中させる。
 3. 重要な決定がもたらすコードへの影響を観察することを忘れない。
 4. (役に立ちそうであれば)進捗日誌をつける
 5. 他の開発者たちとのディスカッショングループを持とう。
    けれど、まずはカタをやり遂げることを目指そう。
 6. カタの回答に正しいも間違っているもない。
    大事なのは過程であって、結果じゃない。

カタに取り組む際には、上記6点を念頭においてください。

■ まとめと次回予告
コード=カタを簡単に紹介しました。興味をもたれた方は是非、フィードバッ
クをお願いします。何らかの反響があれば(あれば、ですが ;-D)、カタの心得
その6に従って、本家CodeKataみたくWiki[*5]やメーリングリスト[*6]を用意す
るのも良いかな、と思っています。次回はカタ其の一「スーパーマーケットで
の価格設定」を紹介する予定です。(かくたに)

*1: http://objectclub.esm.co.jp/ml-arch/extremeprogramming-jp/4800/4800.html

*2: http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894712741/xpjp-22

*3: http://www.pragprog.com/pragdave/Practices/Kata/Index.rdoc

*4: 空手の経験者からの観点としてはごうぎさんのウェブログのエントリが示
    唆に富んでいます: http://www.wingnest.com/blog/index.php?itemid=145

*5: http://www.pragmaticprogrammer.com/cgi-local/pragprog?CodeKatas
    # Wikiには一部、回答が記述されています。

*6: http://groups.yahoo.com/group/CodeKata/
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http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?E004+0+0
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http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?E004+0+2

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┗気になるシステム業界 ホントのところ

唐突に始めましたアンケート。たくさんのご協力、本当にうれしい限りです。
さて、今週は「システム業界にいると目が悪くなる」のホントのところ。

  実際に悪くなってます。。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+1+0
  そう言われると悪くなったかも。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+1+1
  現状維持です。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+1+2
  どちらかと言えば良くなってるかも。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+1+3
  どんどん良くなってます。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+1+4
  悪くなってるけどこの業界のせいではない。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+1+5
  それは秘密です。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+1+6
  ちょっと語らせて!
     editors@ObjectClub.esm.co.jp まで詳細を!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部HP上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「プログラマは辛いものが好き」の結果は公開中。是非ご覧下さい。
⇒http://www.objectclub.jp/ml-arch/magazine/question/index.html

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┗編集後記

こんにちは、編集人です。
Code Kata についての新連載の登場です。実は、過去に空手の経験が少々。そ
の道場訓に「心身を錬磨し確固不抜の神技を極めること」とありました。精神
面・技能面・肉体面など自分の全てを鍛えることで、自己の意識をしっかり持
ち、物事に対して動揺しないようなまでの、人並み外れた神の技へ近づくよう
努力精進をしなければならないと。神に近づけとまでは言いませんが、プログ
ラマも、顧客のわがままな要求に応える精神面、その要求を実現する技能面、
そして超過密スケジュールに絶えうる肉体面を鍛えないといけないのかもしれ
ませんね。。

今週の強引な一言
*** 虻蜂取らず(ことわざ)***
機能追加とリファクタリングを同時にするとどっちつかずになってしまうこと
でしょう。きちんと帽子をかぶり分けて作業しましょう。
(さとみ)

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■ 編集代表:平鍋  健児
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