Date:  Wed, 12 Jan 2005 15:13:34 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2005-01号】

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                          No.76 2005/01/12

■ I N D E X
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┣【Topics】「見える化」XFDネタ募集!
┣【Topics】お試しセミナー受講者募集「1月19日(水)、21日(金)」
┣【新年ご挨拶】
┣【プログラミング】Rubyで進むオブジェクトの道 〜脱初心者をめざして〜[1]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

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 〇  「見える化」XFDネタ募集!
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クリスマスイベントでも大好評だったXFD(eXtreme Feedback Device)を、オブ
LOVEサイトでも取り上げることにしました!オブLOVEサイト上で、みなさんが
考えた・実行したXFDを掲載します。XFDアイディアの箇条書き、XFD導入奮闘日
記等、XFDに関するものなら何でもござれ。ご協力いただける方は、
  ・掲載するXFDのタイトル、内容
  ・貴社名掲載の可否
  ・掲載するお名前(ペンネーム、匿名可)
を、editors@ObjectClub.jp までご連絡ください。一緒にXFDを盛り上げていき
ましょう。こちら -> http://www.objectclub.jp/community/xfd/
 
〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
 〇  お試しセミナー受講者を募集します
  〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・ 

1月19日(水)、21日(金)に開催する「Eclipse入門」のお試しセミナーの参加者
を募集いたします。普段からEclipseは使っているけど、まだ十分にその機能を
使いこなしていないと感じている方はいらっしゃいませんか?そのような方に、
今回のセミナーはお勧めです。セミナー終了後のお楽しみ時間もあります。

詳細はこちら:http://po2d.esm.co.jp/

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┗【新年ご挨拶】

新年、明けましておめでとうございます。
昨年は、オブジェクト倶楽部の活動にご協力頂き有難うございました。今年も
皆様に楽しんで頂ける活動にしたいと考えております。よろしくお願いします。
さて、新年にあたり今年の抱負(オブジェクト倶楽部の活動指針)を述べさせ
て頂きますので、ご意見・ご希望があれば遠慮なく、editors@ObjectClub.jp 
にてお寄せ頂ければと思います。
本格的なオブジェクト倶楽部の活動を開始して今年で3年目になります。当初は、
オブジェクト指向技術に関する情報発信とソフトウェア技術者同士のコミュニ
ティの提供を通じて、私共ソフトウェア技術者がどのようにすれば「ハッピー」
になれるか、また、「お客様に喜んで頂ける」にはどうすれはいいのか。その
解を模索してまいりました。
3年間の活動を通じて得たもののひとつとして、作り手である私共「ソフトウェ
ア技術者」だけでなく、使う側の「お客様」を巻き込んだ活動にしなければこ
の解は得られないと気付きました。お互いを理解し、お互いの立場でこの命題
に取り組む必要があるからです。現在、分析中で正確な数値ではないのですが、
オブジェクト倶楽部に関心を持って頂いている方(メルマガ購読者やイベント
参加者など)の約2割強はお客様に近い立場の方、つまり、企業の情報システム
部に所属されている方です。
このようなことから、毎週発行しておりますメルマガ、年2回のイベントを昨年
同様に行ってまいりますが、今年はお客様に近い立場の方にも多く参加して楽
しんで頂ける企画を考えております。また、オブジェクト倶楽部のサイト更新
やメルマガを通じてご案内している「お試しセミナー」の定期化などの「ソフ
トウェア技術者」向けの情報発信を積極的に行ってまいりたいと思います。サ
イト更新にあわせて、「ソースコード診断」や、「プロジェクト診断」、「お
悩み相談室」などの皆様からご要望頂いているサービス開始を検討致します。
今年も、皆様に取って実のある活動にしたいと思いますので、ご協力お願いし
ます。(事務局長) 

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┗【プログラミング】Rubyで進むオブジェクトの道 〜脱初心者をめざして〜[1]

●はじめに
みなさん、こんにちは。新連載の筆者であるIenagaです。よろしくお願いしま
す。前回の連載では、C#を使って、オブジェクト指向の基礎について学習して
きました。今回の連載からは、言語をRubyにかえ、言語特徴、TDD、パターンと
よりコアな領域に踏み込んでみなさんと一緒に脱初心者を目指していきたいと
思います

ところで、みなさんの中で、次のような「?」が浮かんだかもしれません。

●Rubyって なにやつ?
Ruby[1]は、まつもとゆきひろ氏が作ったインタプリタ言語で、手軽なオブジェ
クト指向プログラミングに向いています。コンパイルが不要なので、Javaなど
に比べて実行するのが簡単です。そのほかにも、動的型言語、強力な正規表現
処理、クロージャ、Mixinなどの特徴があります。その詳細は、今後の連載で掲
載していく予定です。

ちなみに、「オブジェクト指向」でGoogleで検索する(2004年12月27日時点)と
Rubyのぺージがトップに来るほどRubyはすごいやつです。

●Rubyを学ぶことは おいしい?
一般にはオブジェクト指向言語と言えばJavaやC#などが有名で業務アプリケー
ションなどに使われた実績が多数あるのに比べて、残念ながらRubyはほとんど
使用されないのが現状です。そんな中で「Rubyを学ぶメリットは少ないのでは
?」と思った人も多いと思います。
しかし、Rubyには、JavaとC#にはないオブジェクト指向のアイデアがいっぱい
詰まっており、プログラミングに対する新しい視点、新しい視野を広げてくれ
ることは間違いありません。たとえ現在の仕事がJavaであっても、Rubyを習得
することでRubyとJavaの差異からJavaについて理解が深まり、必ず役立つと確
信しています。
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 Ienaga:「日本のみを理解して、日本のすべてを理解することができる?」
 ある文化人類研究者:
     「No!"日本のみ"では理解できない。アジア、ヨーロッパ、アメリ
      カ等の諸外国を理解して、その"差異"を理解することで初めて、
      日本の理解を深めることができる。」
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JavaだけではJavaを理解できないのです!

そして、何よりもRuby自身に開発者を惹きつける"何か"が存在します。
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・私の先輩には、Javaのような記述スタイルで書けるスクリプト言語のGroovy
  の記事を書いて、GroovyやRubyが持っているすばらしいアイデアを広く知っ
  てもらおうと活動していまる人達がいます。Rubyに代表されるスプリクト言
  語が持つ言語特徴に魅せられたのです。[2]

・2004年のオブジェクト倶楽部のクリスマスイベントで、Rubyに魅せられた人
 達があるプロジェクトでRubyを使ってソフトウェア開発しようと推進してい
 ると聞きました。

・書籍「達人プログラマー」等で有名なデビッド・トーマス/アンドリュー・
 ハントは良書「プログラミングRuby」を書いちゃうほどRubyに精通していま
 す。[3]
 
・書籍「リファクタリング」等で有名なマーティン・ファウラーもRubyを気に
 入っている一人で、技術者たるもの、1つくらいはスクリプト言語を隠し持っ
 ているべき、オブジェクト指向を学ぶのにRubyという選択があると言ってい
 ます。[4]
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Rubyには開発者を惹きつける"何か"が存在するのは確かです。

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 Ienaga :「なぜ山に登るのですか?」
 ある登山者:「そこに山があるからさ。実際に山に登ってみればわかるさ!」
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実際にRubyに触れてみないとRubyの真の魅力を理解することはできないのです!

さあ、いっしょにRubyを学んでその魅力の秘密を探ってみませんか?

●Rubyをすぐに触ってみたい人へ
Rubyのインストールに選択肢は色々ありますが、筆者は、mswin32版(Windows用
のRuby)を使っています。下記のURLよりダウンロード、環境変数PATHの設定を
するだけでRubyを使うことができます。
 http://www.garbagecollect.jp/ruby/mswin32/ja/download/release.html
執筆時点(2004年12月27日)で最新のバージョンはruby-1.8.2-i386-mswin32.zip
になります。

そのほかの環境でのRubyのインストールは
 http://www.ruby-lang.org/ja/install.cgi
を参考にしてください。

普段Eclipseを使っている人であれば、EclipseプラグインRDT(RubyDevelopment 
Tools)をプラグインすることでコード補完やテスト駆動開発のための機能が使
えます。アップデートURLは下記になります。
 http://rubyeclipse.sf.net/updatesite
プラグインのインストール等の詳細は次を参考にしてください。
 http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/wiki/rdt/ (IENAGA)

[1] http://www.ruby-lang.org/ja/
[2]「日経ソフトウエア 2005年1月号」 P82〜P87 
[3] 翻訳本「プログラミングRuby」はverstion 1.6に対応
  http://amazon.co.jp/o/ASIN/4894714531/xpjp-22/
  原書「Programming Ruby」の第2版ならversion1.8に対応している模様
  http://amazon.co.jp/o/ASIN/0974514055/xpjp-22/
[4] http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/wiki/bliki/?LanguageForLearningObjects
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http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?E006+0+0
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http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?E006+0+2
 
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「今年のオブジェクト倶楽部に何を期待しますか?」のホントのところ。
事務局長の挨拶にもありましたが、今年も楽しい企画を用意していきます。で
はみなさん、オブジェクト倶楽部に何を期待してますか?

  イベント開催
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+0
  メルマガ
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+1
  サイト・コンテンツの拡充
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+2
  新規メーリングリスト
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+3
  新サービス(ソースコードやプロジェクトのチェック等)
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+4
  オブLOVE オフ会(飲み)
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+5
  オブLOVEスタッフの日記公開
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+6
  オブLOVEスタッフファン倶楽部の設立
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+7
  それは秘密です。
     http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+40+8
  こんなのやってほしい!
     editors@ObjectClub.jp まで詳細を!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「今年は良い年でしたか?」の結果は公開中。是非ご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru
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┗編集後記

こんにちは、編集人です。2005年あけましたね。今年はどんな年にしたいです
か?どんな年になりそうですか?いずれにしても、みなさんにとってステキな
年になりますように!今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、オブジェクト倶楽部カレンダー2005の電子データを公開します。昨年同
様、印刷してお使いください。1月、2月のテーマは「オブジェクト倶楽部とは」。
進化し続けるオブラブをカレンダーにてご覧下さい。なお、3月のカレンダーは、
2月最初のメルマガ発行日に公開予定です。お楽しみに。
 http://www.ObjectClub.jp/special/

今週の強引な一言
*** 1月は正月で酒が飲めるぞ(岡本圭司)***
OFFがあるからONが活きます。楽しく飲んだ分、しっかり仕事しましょうね。
(さとみ)

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■ 編集代表:平鍋  健児
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