Date:  Wed, 22 Nov 2006 17:59:04 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2006-44号】
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                          No.165 2006/11/22

■ I N D E X
┃
┣【お知らせ】サーバーメンテナンスのお知らせ:11/24(金)〜11/27(月)
┣【Topics】オブジェクト倶楽部2006クリスマスイベント参加登録開始!(11/27〜)
┣【コラム】オブジェクト倶楽部 2006秋イベントレポート
┣【プログラミング】TurboGearsでPythonを始めてみよう![7]
┣【PF】アジャツール - Agileなツール紹介[17]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━おしらせ━
 〇 サーバーメンテナンスのお知らせ
  〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・ 
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
下記日時にサーバメンテナンスを実施いたします。ご迷惑をお掛け致しますが、
何卒ご理解頂きますようお願い申し上げます。
影響範囲:オブジェクト倶楽部Webサイト
         objectclub.jpドメインの全メーリングリスト
日程:11/24(金) 19:00頃 〜 11/27(月) 9:00頃

〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
 〇 オブジェクト倶楽部2006クリスマスイベント参加登録開始!
  〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・ 
11月27日(月)より、イベントの参加登録を開始します!
下記イベントページから、参加登録のページにお進みください。
http://www.ObjectClub.jp/event/2006christmas/

盛りだくさんの講演・セッション内容はこちらです!
http://www.objectclub.jp/event/2006christmas/session

【イベント概要】 
日  時:2006年12月20日(水) 10:00〜17:00 (懇親会17:30〜19:30)
場  所:国立オリンピック記念青少年総合センター http://nyc.niye.go.jp/
内  容:講演、ワークショップ
参加費:講演会3000円、懇親会4000円(いずれも事前振込み)

★サーバーメンテナンスのため、お申込開始は11月27日(月)からとなります。
たくさんの方の参加を、心よりお待ちしております!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1 s t ■━
■
┗【コラム】オブジェクト倶楽部 2006秋イベントレポート

11月17日(金)港区役所港勤労福祉会館にて、「オブジェクト倶楽部 2006秋イベ
ント」が開催されました。『大事なことは最初に!』、ということで、トーカー
のみなさま、そして参加していただいたみなさま、ありがとうございました。
この場をお借りして、オブジェクト倶楽部スタッフ一同厚く御礼申し上げます。
残念ながら今回のイベントには参加できなかった、という方もたくさんいらっ
しゃると思います。そこで、メルマガにてレポートをお届けしたいと思います。

今回のイベントは「〜The Lightning Talks Best Collection〜」というテーマ
で、今までのオブラブイベントでご活躍くださった中から、特に選りすぐりの
12組の豪華なトーカーをお招きしました。

●開会の挨拶
最初に事務局長兼総合司会の天野勝氏より、開会の挨拶がありました。
「あのプレゼン方法すごいな!とかじゃなくて、内容に関することで何か持ち
帰って欲しい。」という言葉がありましたが、参加されたみなさまは何を持ち
帰りましたか?イベントの内容忘れちゃった(笑)、という方には、このレポー
トがふりかえりのお役に立てれば幸いです。

●ライトニングトークス
トップバッターは、佐藤竜一氏。「Kanaban nano」や「ペアボード」というプ
ラクティスが、紹介されました。筆者も、これらのプラクティスは普段から実
践しています。お金もほとんどかからずに、上司の承認も必要のないプラクティ
スです。また、一人でも始められますので、まだ試していない方は一度挑戦し
てみてはいかがでしょうか?

2番手は坂田晶紀氏。すっかりおなじみとなったプラクティス「ニコニコカレン
ダー」の紹介です。筆者のチームでも実践しています。坂田氏は「フィードバッ
クが重要」と力説。筆者も全く同感で、ニコカレをきっかけにチームのメンバー
との会話を盛り上げていけるといいですね。

続いて、寺田雄一郎氏。「オブジェクト倶楽部なのに、最近オブジェクト指向
の話題がないよね。」という痛い指摘が・・・。「サブジェクト倶楽部」にし
たら!?というご提案をいただきました(汗)。
「サブジェクト」と「オブジェクト」、「要求」と「技術」、「垂直分業」と
「水平分業」、「アジャイル」と「ウォーターフォール」を対比させた鋭い考
察がありました。奇しくも次のオブジェクト倶楽部クリスマスイベントは、PF
トラックと技術トラック(そして、XFDトラックも)のマルチトラック構成と、
なっています。みなさま、ご期待ください。

そして、今年の夏イベントでベストトーカー賞に輝いたあまのりょー氏。今回
は「呑み会」をテーマに、V字モデル、iterative、extreme、品質特性といった
堅い話題に結びつけて大いに会場の笑いを誘っていました。マッシュアップと
いう言葉が出ましたが、オブジェクト倶楽部もマッシュアップ。普段は別々の
職場で仕事をしている人や違ったコミュニティで活動している人が出会う場を、
提供していきたいと考えています。

続いて、アジャイル王子こと牛尾剛氏。ウォータフォール推進派の滝流一氏と
いう設定で、アジャイルとウォータフォールを見事に対比していました。
「これからは、コンシューマーに浸透させる時期」とありましたが、筆者もど
のようにして顧客を巻き込んでいくかということについて、頭を悩ませていま
す。参考になりました。

そして、オブジェクト倶楽部からも2組。最初は、いつもあそこから(懸田剛氏、
天野勝氏)に加えてちくわ氏。朝会、ペアプロ、ふりかえり、健康というテーマ
で寸劇仕立てでそれぞれのアンチパターンを紹介です。
フィニッシュは今話題騒然の、ちくわ氏の「イレーサーギター」だったのです
が、残念ながら時間切れ。続きはYouTube[*1]で。

続いて、角谷信太郎氏。2004年のXP祭りライトニングトークスで紹介した、バー
ンダウンチャートのその後についてです。プロジェクトを火事に例え、消火活
動を行っているというメタファが秀逸です。火事といえば、山崎敏氏の「シス
テム開発 火事場プロジェクトの法則」[*2]にはチームかくたにのバーンダウン
チャートが掲載されていますので、是非お手にとってご覧ください。
後半はXFDの話題で、時間切れになったところで、Struts、じゃなくてXFDの
芦沢嘉典氏にバトンタッチ。
某通販CMのパロディで会場も大いに盛りました。ライトニングトークス中に、
トーカーが一言もしゃべらないという斬新なスタイル。今度のオブジェクト倶
楽部クリスマスイベントではXFDのトラックがあり、芦沢氏を講師にお招きしま
した。これを機に、XFDに興味を持たれた方は是非ご参加ください。

続いて、野山孝太郎氏。組織のアンチパターンを紹介されました。「部下を褒
めて伸ばす」はウソ?やっぱり、人を相手にしている以上、課長研修で習った
ことを文字通り実践しただけでは上手くいかないですよね。ちなみに鬱になった
2人のうち、軽い方はこの後のトーカー、侍塊s featuring 侍RED氏だとか!?
RED氏は困った上司との付き合い方を紹介。会場には侍塊s BLUE、PINK、BEIGE、
YELLOWも応援に駆けつけていました。「同志をたくさん募る」という話があり
ましたが、これからアジャイル開発にチャレンジしようとしている人は、社内
で同志を見つけることから始めましょう。会社の同僚を引き込む一番いい方法
は一緒にオブラブイベントに参加することです(笑)。次のオブジェクト倶楽部
クリスマスイベントには是非お誘い合わせの上、ご来場くださいませ。

いよいよラスト2人ということろで、druby.orgの方から来た人。大人の事情に
よりここには書けませんが、「dRuby による分散・Web プログラミング」[*3]
は筆者も写経しました。あと、時間調整までしていただいてありがとうござい
ました。

いよいよトリはオブジェクト倶楽部イベント初登壇。スペシャルゲストの高橋
征義氏です。これぞまさしくマッシュアップ(日本Rubyの会×オブジェクト倶楽
部)ですね。生高橋メソッドに会場は興奮に包まれました。Kent Beck氏の
「Extreme Programming Explained」[*4]に出てくる超有名なフレーズ「social
change」に言及されました。そして、筋肉少女帯「労働者M」の熱唱で会場の盛
り上がりはピークに達しました。多くの人がless chageとdeep changeをするこ
とでsocial changeができるんじゃないかとい、締め括っていただきました。

●オブラブディスカッション
ライトニングトークスの後は、「オブジェクト倶楽部に今後に期待したいこと」
というテーマで、ワールド・カフェを行いました。貴重なご意見をたくさんい
ただきました。いただきましたご意見は、今後のオブジェクト倶楽部の活動に
反映させていただきます。特に筆者が印象に残ったのは今後も継続していって
欲しいというご意見をたくさんいただけたことです。

●閉会の挨拶
閉会の挨拶では、事務局長より天野勝氏より「今後もこうしてみんなが話せる
場を継続していきたい」とありました。オブジェクト倶楽部のイベントには、
様々な方面の方々にお集まりいただいています。オブジェクト倶楽部のイベン
トで出会って仲良くなりましたという話を聞くと、本当に嬉しくなります。こ
ういった出会いを今後も提供できるよう、今後も活動を続けていきますので、
みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

●告知
最後に告知です。オブジェクト倶楽部では、次のクリスマスイベントでもライ
トニングトークスを行います。今回の秋イベントのライトニングトークスを聞
いて、また、このレポートを読んで、「我こそは!」、「俺にしゃべらせろ!」
と、熱い想いを持った方。是非トーカーにエントリーください。お待ちしてお
ります。(木下史彦)

[*1]:http://www.youtube.com/watch?v=K8ROkFi5Duk&eurl=

[*2]:「システム開発 火事場プロジェクトの法則―どうすればデスマーチをな
      くせるか?」(山崎 敏著)
    http://amazon.co.jp/o/ASIN/4774128813/xpjp-22

[*3]:「dRubyによる分散・Webプログラミング」(関 将俊著)
     http://amazon.co.jp/o/ASIN/4274066096/xpjp-22

[*4]:「Extreme Programming Explained: Embrace Change」
    (Kent Beck, Cynthia Andres著)
     http://amazon.co.jp/o/ASIN/0321278658/xpjp-22
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■
┗【プログラミング】TurboGearsでPythonを始めてみよう![7]

こんにちは、オブジェクト倶楽部の鉄火面、やっとむです。
鉄仮面かと思いきや、鉄火巻きの鉄火です。鉄火手巻きいっちょう!
マグロ赤身の色艶のごとき顔色ってことでしょうか。てか鉄火ってなに?

■□ wxPythonの紹介 ■□

さて、最近めっきりとTurboGearsに関係なくなってきました本連載ですが、あ
えて昔を省みず、どんどん勢いで流れに乗って、今回はGUIツールキットである
wxPython[*1]を紹介したいと思います。

wxPythonはC++で書かれているwxWidgetsをラップしたPythonライブラリです。
wxWidgets自体がクロスプラットフォームで動作するので、wxPythonも
Windows、Mac OS X、Unix、Linuxなどで動作します。wxPythonを使って書いた
GUIアプリケーションも、そのままで他プラットフォームで動かせるわけです。

wxPythonはこちらからダウンロードできます。最新版は2.7.2.0です。

    http://www.wxpython.org/download.php

Prebuilt Binariesを使うのが便利でしょう。ご利用のPythonのバージョンの、
Unicode対応版をダウンロードしてください。

インストールができたら、ひとまずインタープリタから動かしてみましょう。
空っぽのウインドウを表示してみます。以下のように実行します。

>> >>> import wx            # ライブラリをインポート
>> >>> app=wx.PySimpleApp() # wxPythonの初期化
>> >>> f=wx.Frame(None,     # フレーム(ウインドウ)を作る
... -1, u'はじめてのwxPython')
>> >>> f.Show(True)         # フレームを表示
>> >>> app.MainLoop()       # GUIアプリを実行

ここまで実行すると、「はじめてのwxPython」というタイトルのついたウイン
ドウとが表示されているはずです。これがアプリで表示したものです。

■□ 超簡単なエディタを作ってみる ■□

いったんウインドウを閉じて、インタープリタを終了してください。wxPython
はインタープリタからインタラクティブに使えるようにはできていないので、
これ以上のことをするにはソースファイルを作成するのが得策です。以下のよ
うなソースファイルを作りましょう。38行もあるので、がんばって入力してく
ださい(註:コピペしよう)。

----------editor.py
# encoding: cp932

import wx

class MyFrame(wx.Frame):
    def __init__(self, parent, id, title):
        wx.Frame.__init__(self, parent, wx.ID_ANY, title)

        # テキストコントロール作成
        self.text = wx.TextCtrl(self, -1, style=wx.TE_MULTILINE)

        # メニュー作成
        menu = wx.Menu()
        menu.Append(wx.ID_SAVE, u"保存(&S)")
        menu.Append(wx.ID_EXIT, u"終了(&X)")
        menuBar = wx.MenuBar()
        menuBar.Append(menu, u"ファイル(&F)")
        self.SetMenuBar(menuBar)

        # イベントハンドラ設定
        wx.EVT_MENU(self, wx.ID_SAVE, self.Save)
        wx.EVT_MENU(self, wx.ID_EXIT, self.Exit)

    def Exit(self, event):
        '''終了する。'''
        self.Close(True)

    def Save(self, event):
        '''ファイルを保存する。'''
        f = open('frame.txt', 'w')  # ファイル名は決め打ち
        f.write(self.text.GetValue())

app = wx.PySimpleApp()

#ウィンドウ作成して表示
frame = MyFrame(None, -1, u'Widgetテスト')
frame.Show(True)
app.MainLoop()
----------

このファイルをコマンドプロンプトから実行すると、極めてシンプルですがい
ちおう保存もできるテキストエディタになります。

>> python editor.py

ソースコードの説明は、紙幅の都合上省略させていただきます。wxPythonのド
キュメント[*2]はPythonの伝統にのっとり充実しているので、参照してみてく
ださい。ただし分量は結構あります。また、ラップしているwxWidgetsのドキュ
メント[*3]もリファレンスとして役に立ちます。

また、wxPythonダウンロードページにある「Docs, Demo, Samples, etc.」をイ
ンストールすると、様々なデモを見ることができます。インストールしたディ
レクトリから、以下のコマンドで起動できます。(Windowsの場合、デフォルト
はC:\Program Files\wxPython2.7 Docs and Demos\demo\)

>python demo.py

■□ おわりに ■□

細部にこだわらなければ、ツールにGUIインターフェースを簡単に付加できるの
が、wxPythonの強みではないかと思います。ぐりんぐりん動くゲームが作れる
かはわからないけれど、数独[*4]くらいなら楽勝だし。GUIの宿命として、細部
にこだわろうとするとどうしてもかなりの労力がかかってしまいます(そして、
なぜか細部にこだわりたくなるものですが)。

Pythonで書いたツールにGUIを付けるもよし、他の既存のツールやライブラリを
Pythonから呼べるようにして(Pythonの得意技ですからね)、そこにGUIを乗せる
のもまたよしです。可能性はいろいろですよ。(やっとむ)

[*1] http://wxpython.org/
     http://ymasuda.jp/python/wxpython/index.html

[*2] http://wxpython.org/tutorial.php
     http://wiki.wxpython.org/

[*3] http://www.wxwidgets.org/docs/

[*4] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E7%8B%AC

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■
┗【PF】アジャツール - Agileなツール紹介[16]

●はじめに

最近、オフィスの天井についている蛍光灯の金具部分が鉄であることに気付い
て、マグネットをつけて何か吊せないかと考えている今日この頃です。前回
「バグレゴ」について書くと予告しましたが、ちょっと予定を変更して、自作
派の友と言えるダンボールとその発展形であるプラダンについてふれてみます。

●ダンボール

ダンボールは、梱包する箱としてもうすっかりお馴染ですね。筆者は学生時代
に食品をダンボールに梱包するバイトをしていたので、ダンボールを組み立て
たり、箱詰めするのがとても得意です。ってそんなことはどうでもいいのです
が、ダンボールは商品を買った後は畳んでゴミに出すだけだと思っていません
か?自作派にとっては加工しやすく材料費もかからない(箱がある場合ですが)
非常に優れた素材なのです。

ダンボールを使う時に気になるのは見かけです。気になるのであれば、紙を貼っ
たりして対応すればよいのですが、筆者もこの見掛けが気になって、最近では
ダンボールで自作することを敬遠していました。ところが、筆者は先日、ダン
ボール箱で作られた「タスクかんばん」を見かけました。普段は机の上に置い
てあって自立するかんばんとして使っているそうです。ところがミーティング
の時には、垂直面のかんばんを水平にして、垂直面の時に支えている箱部分が
台となり、テーブルのようになるそうです。
そしてミーティングの時にはカードを置いて、プランニングするそうです。
この発想を聞いた時、筆者はダンボールの見かけで敬遠していた自分を恥ずか
しく思いました。現場での見かけは二の次で、まず実用性が重要であることに
気付かされたのです。入手しやすく加工しやすいダンボールはアジャツールと
して捉えてよいと、考えることにしました。

●プラダン

さて、先日事務局長の天野さんに聞いたのですが、プラダン[*1]と呼ばれるプ
ラスチック製のダンボールのような素材があるそうです。トヨタ生産方式を採
用している工場では、このプラダンを使って掲示のための「かんばん」を作成
していると聞きました。プラダンは加工が簡単で、軽量、強度があり、ダンボー
ルより若干高価ですが、再利用性が高いそうです。先日行われたオブジェクト
倶楽部の秋イベントの際に、筆者らはこのプラダンで箱を作りライトニングトー
クスの小道具を作りました。正確に言うと天野さんが作ってくれたのですが、
非常に軽量かつ思った以上に頑丈だったことに驚きました。このプラダンを利
用すれば、以前筆者が書いたようなスチレンボードよりも頑丈な疑似壁が作れ
ると思い、発想がふくらみます。家庭のちょっとした収納などの素材にも使え
そうですね。[*2]

そして筆者が一番このプラダンを気に入った点は、環境に優しいという点です。
はじめてプラダンを見た時には「プラスチックということは、焼却時にダイオ
キシンが発生するはず。いくら軽量で強度があるといっても、廃棄時に有毒ガ
スが発生するプラダンは使いたくないな。」と考えました。しかしプラダンは
ポリプロピレンを材料としているのですが、このポリプロピレンは、筆者の予
想とは逆で、焼却時にダイオキシン、塩素ガスなどの有毒ガスを発生させない
のが大きな特徴だそうです。[*3]環境マネジメントシステムが企業でも重要に
なってきた昨今、このように環境に優しい点は非常に重要ではないでしょうか。

ダンボールもプラダンも、東急ハンズなどに行けば、箱ではないシート状の素
材が売っています。アイディアが浮んだら是非覗いてみてはいかがでしょうか。
(懸田)

[*1] : http://www.pladan-sheet.net/cat19/

[*2] : http://ricas-6joma.seesaa.net/article/27317941.html

[*3] : http://www.makino-kg.co.jp/pp.htm
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━4 t h ■━
■
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「オブラブメルマガをどこで読んでますか?」のホントのところ。
秋イベントのワールドカフェにて、メルマガをどこで読んでいるのか?という
話題が、熱く小さく勃発!かなり人それぞれなんですねぇ(笑)さぁ、皆さんは
いつもどこでこのメルマガを読んでいるのでしょうか?教えてくださいね。

  会社で就業時間内。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=0
  会社で就業時間外。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=1
  自宅でゆっくりと発行日に。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=2
  自宅でゆっくりと暇なときに。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=3
  携帯で。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=4
  印刷をして持ち歩き。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=5
  読んでない。(けど、アンケートに答えているって!?)
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=6
  お風呂の中。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=7
  それは秘密です。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=131&choice=8
  ちょっと語らせて!
     詳細をこのメールに返信ください!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「プライベートでの、パソコンの使い道は?」の結果は公開中。
ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol130/PlonePopoll_results2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
■
┗編集後記

こんにちは、編集人です。秋イベントが終わって「次はクリスマスイベント
じゃっ!」と思いつつ、まだまだ秋イベントの余韻が、ずっと残っています。
今までにご参加いただいたトーカーの皆さんの中から、スタッフの人気がとて
も高かった人に集まっていただいたのですが、さすがBest Collection。どの
トークスも見ごたえがありました。そして次はクリスマスイベント。新たなトー
カーの登場を思うと、ワクワクしてきますね。エントリーのご希望は、参加登
録時もしくは事務局まで是非どうぞ。お待ちしています!

今週の強引な一言
*** 国破れて山河あり(ことわざ)***
戦乱のために、国は滅びて元の姿はなくなってしまったが、山や川だけは昔の
ままの姿を残しているということ。また、どうもお互いがかみ合わなくって、
チームは解散してしまいましたが、中途半端なシステムはそのままの姿を残し
ていること。えっ!?そんなぁ〜!!
(上田雅美)

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● ご意見、ご感想は         ⇒このメールに返信ください
〇 配信中止、アドレス変更は ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/help/
〇 免責事項、過去の記事は   ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/
■ 発行:オブジェクト倶楽部 ⇒http://www.ObjectClub.jp/
■ 編集代表:平鍋  健児
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